今回は抗菌薬の核酸合成阻害薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。
薬学部では勉強量が多く時間が足りないと感じることが多いでしょう。ゴロはキーワードに強引に意味を与えるので、ハマれば暗記も早いし忘れにくい。だから、勉強時間の短縮に役立つ!!しかし、1つ1つスマホで調べていたら大幅なタイムロスです。そこで、ブログの薬理ゴロを収集して紙ベース(フルカラー)にしました。より効率的に勉強して、別分野の勉強時間や趣味の時間をつくりましょう。Time is money! お金で時間を買ってください。しかも当ブログなら購入前にゴロを確認でき、自分に合っているか否かを試せます。多くのゴロでビビッとフィーリングが合えば、紙ベースをオススメします。
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●どんなシャイ?風呂で「貴様、電気切れ」と光を警戒
「どんなシャイ」DNAジャイレースを阻害(→DNA合成阻害)
「風呂で貴様」語尾:~フロキサシン
「切れと」金属とキレート形成して、吸収低下
「光」副作用:光線過敏症
「警戒」副作用:痙攣
※ガレノキサシンは語尾例外で「フロ」なしだが、キサシンで判断。
構造中にF(フッ素)を有するのも特徴。
ノルフロキサシン(商:バクシダール)→フルルビプロフェン禁忌(痙攣誘発のため)
オフロキサシン(商:タリビット)
レボフロキサシン(商:クラビット)
シプロフロキサシン(商:シプロキサン)
ロメフロキサシン(商:ロメバクト、バレオン)→フルルビプロフェン禁忌(痙攣誘発)
トスフロキサシン(商:オゼックス、トスキサシン)
スパリフロキサシン(商:スパラ)
バズフロキサシン(商:バシル、パズクロス)
プルリフロキサシン(商:スオード)→フルルビプロフェン禁忌(痙攣誘発のため)
モキシフロキサシン(商:アベロックス)
ガレノキサシン(商:ジェニナック)
シタフロキサシン(商:グレースビット)
【実務領域】CYPの代謝阻害を起こすニューキノロン系
シプロフロキサシンやノルフロキサシンはCYP1A2の阻害を起こす。
その中でも、シプロフロキサシンはCYP1A2阻害によるチザニジンと併用禁忌である。
キノロン系
(作用機序)DNAジャイレースの阻害。(ニューキノロンと共通)
ナリジクス酸(商:ウイントマイロン)
ピペミド酸(商:ドルコール)
サルファ剤のゴロ
●安息のため、ぎょうさんするファイトマネー。
「安息」p-アミノ安息香酸(PABA)と拮抗することで
「ぎょうさん」葉酸合成阻害(し、結果、菌のDNA合成阻害)
「するファイト」成分名の中に「スルファ」がある。
※副作用として、再生不良性貧血など。「ファイターはボコボコにされると再生できない」で覚える。
スルファジメトキシン(商:アプシード)
サラゾスルファピリジン(商:サラゾピリン)
ST合剤(商:バクタ、バクトラミン)というのがある。
これは(S)スルファメトキサゾールと(T)トリメトプリムの合剤である。
スルファメトキサゾールは、サルファ剤で上記のような作用機序。
トリメトプリムは、ジヒドロ葉酸還元酵素阻害により、葉酸合成を阻害し、結果DNA合成を阻害するという、スルファ剤とは異なる作用で葉酸合成を抑制。
※問題にする時に、作用逆にするとか作りやすそう・・・